t-テキスタイルとは、スマートテキスタイルなど技術によって新たな機能を付加した繊維製品(テクニカルテキスタイル)のことです。
スマートテキスタイルというと一般的に「バイタルセンシング」や「モーショントレース」といった製品イメージが強いのですが、本研究会が目指す製品は、もっと日常生活に近い、さらに広い用途を目指しているため、研究会の名称はスマートテキスタイルではなく
「テクニカルテキスタイル」
とすることにしました。
また「t」には、「東京(Tokyo)」の頭文字という意味も込めています。東京という新しい生活スタイルやニーズが生まれる場所で新しいテキスタイル製品を「開発」していこう、そういう意気込みを込めています
t-テキスタイル製品化研究会は、2022年に東京都立産業技術研究センター(都産技研 注1)と産業技術総合研究所(産総研 注2)が共同で行っている「スマートテキスタイル開発プロジェクト」から誕生しました。
まだ走り始めたばかりの研究会ですが、当研究会の特徴と言えるものをご紹介します。
一つ目は、当研究会が考える「製品」についてです。
スマートテキスタイルというと、生体データやモーションデータを測定するもの、大手メーカーが取り組むものというイメージがあります。
しかし実際には、センサーなどのIoT技術やその他の技術(高機能繊維技術)などを組み合わせた製品によって、衣服や身の回りの日用品、インテリア、また産業向けの用途などで、ちょっとした不便の解消や、新しい楽しみの提供、子育てや介護負担の軽減、製造現場でのコスト削減など、新たな付加価値を提供することが可能です。またこうした領域は中小企業の得意な分野でもあると考えています。
二つ目は研究会の名称にも入っている「製品化」というポイントです。
当研究会ではt-テキスタイルについて知るだけではなく、製品化する、ビジネスにつなげることを重視しています。新しい製品を生み出すヒントが得られる環境を提供すること。それが当研究会の活動の目標です。
そのためにニーズ(こんなものを使ってみたい)とシーズ(こんなものを作ってみたい)が出会う場を用意し、同じテーマを持つ会員が「分科会」を作って製品化を目指す活動を行っています。
三つ目は、こうした製品化へ向けた取り組みの中で課題に当たった時には、都産技研や産総研から技術的なサポートを受けることができます。これは本研究会が両機関のプロジェクトから生まれたことにも由来しますが、技術的サポートを受けられるというのは大きな特徴です。
繊維製品というのは非常に身近なものです。そこに広い分野の様々な技術を盛り込んでいくことで、より豊かな生活、世界を生み出していく可能性があると考えています。
ご興味を持っていただいた方は是非ご参加いただき、一緒に新たなビジネスを目指していただければと思います。
t-テキスタイル製品化研究会 会長
松本正秀
東京都内の中小企業の振興を図るために、産業技術に関する試験、研究、普及及び技術支援等を行う公設試験研究機関。
産業技術に関する研究開発を行うわが国最大規模の国立研究機関。
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